RSIサポート&レジスタンスの適用方法と取引方法
RSIリーディングは0から100までのスケールで表示され、70以上では買い持ちゾーンを示し、30以下では売り持ちゾーンを示します。
アマチュアとプロのトレーダーを区別しているのは、プロのトレーダーが利益を最大化し損失を最小化するために様々なトレード戦略を利用しているという事実です。そのような戦略の一つは、相対力指数(RSI)として知られています。RSI手法は、1978年6月にJ.Welles Wilderという米国の機械エンジニアによって考案されました。
市場における最も重要なテクニカル指標の1つであるRSIは、商品の価格変動のボラティリティと方向に基づいて計算されます。これは、RSI指標が商品の潜在的な株価の測定に関与していることを意味します。しかし、RSIは、商品の内部強度の測定に役立つだけでなく、過去の動向に基づいてトレンドに関する詳細情報を提供するオシレーターであることを知っておくことが重要です。
RSIを使用する主な利点
この強力な指標は、世界中のプロトレーダーに長期・短期トレード戦略の両方に使用されています。買い持ち・売り持ちを示すのとは別に、RSIシグナルはトレーダーの意思決定に役立ち、金融市場の状況を基にトレーダーの市場への参入・撤退時期を効率よく決定させることができます。それらは基本的に、一般的な価格変動・反転、トレンドについての見識を示してくれる売買シグナルです。RSIの導入によって導入提供されるデータに基づいて、トレーダーは十分な情報に基づいた取引決定をおこなうことができます。
RSIがトレーダーの間で人気である理由
簡潔に言うと、プロのトレーダーは、予測とアラートを目的としてにRSIを使用します。
予測:
RSIは将来の値動きの予測に使用されます。
アラート:
RSIはまた、トレーダーに値動き全般に関するアラートをおこなうことで、トレーダーがリーディングに基づいてより良い決定をおこなえるようにします。
RSI指標を利用する際に気を付けるべきこと
トレーダーの間で最もよくある間違いは、特定の商品の値動きを無視し、指標のみを当てにしてしまうことです。RSI指標が値動きを直接的に示しているわけではないことを知っておくことが重要です。RSIは、売買のシグナルであるにも関わらず、トレンドラインや他のテクニカル分析ツールと併用し、売買のシグナルの誤りを防ぐことができます。これは主に、値動きが急速に大きくなると、誤った売買のシグナルを発し、トレーダーに性急に判断を迫り、結果的に誤った判断をさせることがあるためです。
RSI指標を使用した取引方法
RSIは下記の数式を基に計算されます。
RS = 平均利益/平均損失
RSIの基本構成はRSと平均利益、平均損失です。Wilderが彼自身の書籍で解説しているように、RS計算はデフォルトとして設定されている14日間サイクルでマップされています。ここでは損失はマイナスの価値ではなく、プラスの価値として考えられます。
計算1 – デフォルトの14日間サイクルにおける平均利益と平均損失:
- 最初の平均利益 = 過去14日間の合計利益 / 14
- 最初の平均損失 = 過去14日間の合計損益 / 14
計算2 従って – 前回の平均と現在の利益/損失に基づいて
- 平均利益=[(前回の平均利益)x13+現時点での利益] / 14
- 平均損失=[(前回の平均損失)x13+現時点での損失]/14
前回の値と現在の値を使用することは、指数関数的変動平均計算で使用されるものと同様の簡略化システムです。RSI値は、計算期間が長くなるほど正確になります。シャープチャートでは、RSI値を計算する際に、チャートの開始日(多くのデータが存在すると仮定)前に少なくとも250個の数値を使用します。RSI番号を正確にレポートするには、数式に少なくとも250個の数値が必要です。
サポート・レジスタンス指標とはなんでしょうか?
価格をさらに下落させないために、需要が有利な状態にあると考えられる価格水準をサポートと言い、価格上昇を抑えるために供給が有利な状態にある考えられる価格水準をレジスタンスと言います。
結論
近頃、ほぼ毎週のように数多くの指標が作られています。しかし、RSI指標が最も信頼性が高く有益な指標であると考えられることは間違いありません。RSI指標は、需要と供給バランスの見通しに加えて、一般的な相場変動、相場の反転、トレンドラインに関する詳細な分析をトレーダーに提供します。しかし、これらの指標を試す前に、間違いや計算外の動きを防ぐために、その複雑さと技術を熟知しておくことをお勧めしいたします。